学生なら、明日から衣替え!?
長いので適当に・・・
帰宅途中、気温の上昇とともに排気ガスの臭いを強く感じる環状線の歩道。
反対車線に霞むPalm Treeを見ていたのが数ヶ月前。

今は、見上げれば夏の終わりを告げる入道雲の弱さと
頑張る残暑に自転車を漕ぐ開襟がジワッと汗ばむ。
体を通り抜ける風が、少し冷たくも、寂しくも感じた。
西日が差す夕暮れ間近、気付くと店の前にいた。
考える思考よりも、体が勝手に動き、ドアを開ける。
導かれた!と言うべきなのか?
なんて雰囲気も、カッコよくもなく・・・
何度も?見難いながらも、外から中を窺い
どんな人?パイセンは?店長?雰囲気?
どんな?どんなを?解決すべく見て見ぬフリ全開で前を行き来。
紹介も知り合いもなく大人の世界?へ学生1人で飛び込むには覚悟が必要だった。
恐る恐るドアを開けた気がする。
ショップ前で自転車を走らせる足を止めた。
そう!その時が来たのだ。
Palm Treeに寄り添わせ、カチャッと覚悟を決めるようにスタンドを立てた。
カラン?と開けた瞬間、外よりも湿度の低いエアコンの冷気に乗って
ムギュっと鼻の奥を取り巻くように、甘い大人の香りが一生忘れる事のできない
脳の部分へ一瞬で刻まれる。
Vanilla? / Wax / Garam / Wet Suits / Surfboard。
色々な素材臭が混ざり合った中、個々のMuskと
女性がつけていたであろう強めの香水なのか?
色々プラスされたような複雑な香り。
後に、その香りは何とも言えない心地よい香りとなり
いつまでも包まれていたい!と思う事になる。
すっんませ~ん!こんちわ~!
その状況下、大き過ぎず小さ過ぎない?精一杯の声で
開けてはいけない?開けたい扉を開けた時だった。
今まで会話していたハズ?の会話が止まり、有線から流れる音だけが聞こえる。
西日を斜めから受け止めた店の奥は薄暗い。
明るい外から来た学生の細めた目にも中は見難く
一瞬、時が止まったように感じた緊張の瞬間。
神秘と不安、同時に期待感と魅惑の匂いを混ぜ合わされて
次の一手を経験が少ない若い脳ミソが答えを出せないでいる。
そこに居合せた自分以外の人達に、日焼けで強調された真っ白な
眼光でジロッ!と睨むよう?見られた気が・・・
声、大きかった?ヘンか?
覚悟して開けたけれども、その覚悟以上の威圧感に時の空白。
スグにでも難癖つけられそうな雰囲気?
潮焼けした髪に、真黒で体脂肪率一桁代の超~逆三体型。
戦闘能力高そうな先輩達が待つ。
色気ムンムンのお姉さん達からは迷子を見るような危ぶむ目・・・
そんな中、カウンターの向こうに余裕?ただならぬ貫禄はありながらも
優しい目と笑顔で迎え入れてくれた人がいた。
その方がオーナーで、お偉い御子息だった事を後に知った。
その笑顔と包容力に助けられ入隊!?
その後、オーナーは事情により変わったが、番頭さんがオーナーとなった為
変わらず、厳しくも心地よく楽しい時を過ごさせていただいた大切な想い出。
当時、店では最年少?若手?な事もあり、怒られ、殴り蹴られ、パシリにされ
色々なオサガリや物をいただき、可愛がられ、教えられ、海だけでなく
色々な所へ連れて行ってもらい、派閥も何もかも?アリアリの中
同級生よりチョビッと前にいる感じ?で大人になれたような気がした。


SNSではなく、相手の目を見て、自分の肉声と行動で学んだ。
OAKLEYをオークレー!LEASH CODEをパワーコード!と言っていた時代。


時が経ちJovan Muskを身にまといカラン?と扉が開くと
ジロッ!と見てしまう自分が、その後その場所に居た事は言うまでもない。

夏の終わりを告げる陽射しの弱さを感じ取った時、懐かしいあの日を思い出す。

そう!もう爺だ・・・